そもそも女性の価値とは何だろうか。改めて見出さねばならないほど、女性の 価値は埋もれているのだろうか。
2年前、弊社は大阪に進出した。大阪は女性の就業率が全国45位と低い水準に あり、「女性×営業」を切り口とした弊社のビジネスモデルへの風当たりは強 かった。「女性は専業主婦になって家を守るもの」そんな言葉をかけられるこ ともあった。
この日本では結婚を機に職を辞する女性も多い。なぜ住む家は夫の職場を優 先しなければならないのか。なぜ、妻の収入が夫を上回ってはいけないのか。 男性は、いや女性自身も女性の価値から目を背けないでほしい、諦めないでほ しいと強く願う。
弊社は女性が立ち上げ、女性社員比率が7割を超える営業代行会社である。女 性ならではの気づき・細やかな対応からリピート率80%を誇り、10年以上実績 を残し続けてきた。女性の価値は既に見出され、実績に裏付けられている。
今必要なことは女性の価値を、築いてきた実績を、わたしたち女性自身が諦め ないこと、正当に評価できるようになることなのではないか。
WOMAN’s VALUE AWARD 2019の総合部門にて特別賞を受賞された、「株式会社Surpass」様。就活美人生実行委員がインタビューさせていただきました!
今回インタビューに協力してくださったのは、
株式会社Surpass 代表取締役社長 石原 亮子様、
執行役員 SMソリューション事業部 統括マネージャー 喜多村 あさの様、
SMソリューション事業部 Marketingチーム 川西 佑奈様です。
女性の価値を見出す
この度は特別賞の受賞、誠におめでとうございます。まずはこのエントリーシートに込められた想いを教えてください。
喜多村様「女性の価値を見出す」というテーマの中で、「見出す」というところに違和感がありました。ここ20年で女性を活用する時代から活躍する時代に変わってきた中で、女性の価値を見出すフェーズはもう終わっていると思います。私たちは女性が多い会社ですが、そういった企業はどんどん増えていますよね。現在は、女性が自らの価値を肯定できるか、できないかというフェーズではないかと考えています。そこを伝えたかったですね。
周囲のありがたみを心から実感
過去、社員にクーデターを起こされた後に新卒を採用して育てようとご決断されたことがあったとWEBサイトで拝見しました。とてつもなく大きなご決断だった思うのですが、新卒の方を育てようと舵をきられた時の経緯をぜひ詳しくお聞きしたいです。
石原様私は自分のキャリアの中で仕事に自信を持てるくらい経験を積み上げてきましたし、起業についての勉強も誰よりも努力してきたつもりでした。
しかし実際に会社を経営してみたら上手くいかないことばかりだったんです。
気持ちも落ち込んでいたのですが、改めてよく考えると、自分が社員として働いていた頃、仕事において成果を上げてこられたのは、他のたくさんの社員の方々が私を支えてくれたからこそだと気づきました。
その為、あえて今までやってきたやり方と真逆なことを試してみたいと思い、何の経験もない無垢な新卒社員に仕事を任せてみる決断をしたんです。
その当時のお客様の器が本当に大きくて、新卒社員でも取引を成り立たせられるよう一緒に計画してくださり、そこでも自分が周りに活かされていることを実感することが出来ました。新卒社員と会社がお客様の支えもあり、改めて一緒に成長したのだと思います。実は今でもその当時新卒で入社してくれた社員は当社で活躍してくれているんですよ。
「当たり前」が違う人々との共存
女性が多く活躍されている御社だからこそ女性が働くことで何か実感されていること、あえて取り組まれていることなどございますか?
喜多村様これは偏見かもしれませんが、男性は役職や年収を気にする傾向があり、女性は男性よりも純粋にその仕事のことを楽しいか、好きでいられるかという感覚を大事にしているのではないかと思います。だからこそ「ワークライフバランス」をあえて意識しないと仕事に没頭してしまいますね。男性の方が仕事と家庭を分けて考えているような気がします。
石原様男性が社会的地位が求められてきたことによる男女の欲求の差ですよね。女性は元々求められてこなかったので選択できることがアドバンテージになっていると思います。日本社会の成熟度が影響してダイバーシティ化の遅れをとっているのではないでしょうか。
今後は価値観の違う人同士、共存する力が必要だと考えており、昨年から海外人材の採用にも踏み切りました。
自分の人生を生きるということ
川西様幼少期に抱いた「将来の夢」から就職活動を行う時期まで、職業選択における知識が変わってないですよね。最近、大学の専門性を活かさない就職をしている子が目立っている印象です。高校までの早期の段階で職業や自分のキャリアについて考えるきっかけや環境が必要だと考えています。
石原様自分で考えて意志決定しなくても生きていけてしまう社会になってしまっているのが課題だと思います。誰かの期待に応える時期が終わった途端に何をすれば良いかわからなくなってしまう人が増えていますね。
愛する大切なものを守り抜く生き方
とても難しい質問だと思いますが、「真の女性活躍」とは、ズバリなんだと思われますか?
川西様女性の選択肢が広がったこの時代で自ら選択肢を狭めてしまうのではなく、自分らしさをきちんと持ってなりたい姿や、やりたいことを仕事に活かし、さらに会社にも還元していくことであると考えます。
喜多村様短期的な自分の利益を追い求めるのではなく、社会の課題を俯瞰した上で、自分の考えを男女関係なく貫くことだと思います。だからこそその環境をこの会社でつくりたいと考えています。
石原様大切な人を自分の力で守り抜く力をつけるということです。女性は男性に比べて大切なものを守りたいと強く思える人が多いのではないかと感じます。
だから自分のためだけではなく、いつかできる大切な人のために力をつけるということを考えながら働くと良いと思います。
日本の労働人口減少において「女性活躍」ということが、社会から期待されていますが、それよりも、女性自身が悔いのない人生を歩むために、自力で大切なものを守りながら生きていくことの方が大切だと考えています。
女性だからこそチャレンジしたい
川西様は新卒で入社されたそうですが、どのようにこの会社の入社を決められたのですか?
また、就活生にメッセージがあればぜひお願いします!
川西様性別に関係なく、仕事に対する姿勢や、成果をきちんと評価してくれるこの会社を選びました。実際に、新卒社員ではなかなかチャレンジさせて貰えないような仕事に携わらせて貰えて、とても学びになっています。
学生さんには、自分が何をしたいのか芯を持ち続けること、そして自分の理念・ビジョンが会社と一致しているかどうかを大事にしてほしいです。
石原様新卒社員は既存の概念がないので限界を決めず、仕事を任せていただけているという前向きな考えで取り組むことが出来ているので、それこそが自分の価値を見出すことに繋がっていますよね。
せっかくこの時代に産まれたのだからチャレンジしていかないともったいないですよね。
自分の可能性を信じて前向きにチャレンジしてほしいです。
会社情報
会社名 | 株式会社Surpass |
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本社所在地 | 141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル3F |
社員数 | 117人 |
女性社員数 | 84人 (全体の72%) |
ウェブサイト | https://surpass-star.com/ |