• WOMAN's VALUE AWARD受賞

建設業界は男社会?建設業界は3K?(きつい、きたない、きけん)

そう言われ続けてきた業界だから、女性活躍は可能性しかないと考えています。

弊社では現在27%が女性社員ですが、2030年には35%の女性社員登用を目標にしています。その取り組みの一環として、2019年9月には企業主導型保育園を開園しました。社員の子どもは保育料無料で、給食も園内調理にこだわっています。

実は、子どものいる共働き家庭で一番時間を浪費していると感じる時間は「送迎」だそうです。待機児童問題などで希望の保育所に入れないことも多々あり、職場や自宅から離れた保育所に預けている方も多いためです。その面から見ても保育園は本社の裏にあり、毎日の送り迎えもストレスなく、万一お子さんの体調が悪くなってもすぐに駆け付けられます。

このような取り組みの背景にはすべて「つくるひとをつくる®」という企業理念があります。建物だけでなく、技術や価値、信頼などもすべてひとがつくっています。だからつくるひとをつくることに繋がることはたくさん取り入れ、すべての社員が仕事を通して自己実現できる会社を目指しています。

WOMAN’s VALUE AWARD 2019の総合部門にて優秀賞を受賞された、「三和建設株式会社」様。審査員である多くの女子学生を惹きつける魅力とは……
今回は、代表取締役社長 森本尚孝(もりもと ひさのり)様と、アシスト本部ひとづくりグループ 丁舞香(ちょん むひゃん)様に就活美人実行委員がインタビューをさせていただきました!

圧倒的に個の想いを大事に、そして理念を軸に行動する

この度は、受賞おめでとうございます!今回のエントリーシートに込められた想いをお伺いしたいです。

丁様一番伝えたかった事は、“経営理念”ですべてが動いているということです。「つくるひとをつくる®」という理念のもとに動いた結果、自然と女性が活躍しやすい状況になりつつあるのだと思います。 特段何か力を入れたというわけではなく、気が付くと良い状況が出来上がっていたという感じです。言うだけではなく、「じゃあやろう!」とすぐ実行に移せる文化が一番の強みだと思っていて、 それが自然と女性活躍につながっているということが伝われば素敵だなと思い、エントリーシートを書きました。

森本様私たちは人それぞれの想いを非常に大事にしています。1年生はこうあるものとか、女性はこうあるもの、という変な枠にはめるということはあまり好きではありません。年齢や性別を超えて、人それぞれに良さがあり、問題もあります。ただ、それは長所や短所ということではなく、その人の特徴でしかないと考えています。

具体的な取り組みのエピソードなどありますか?

丁様例えば、ESにもあるように、2019年9月には企業主導型保育園を開園しました。社員の子どもは保育料無料で、給食も園内調理にこだわっています。また、今は女性社員の比率が27%ですが、2030年には35%まで比率を上げたいと考え、そのために何をどうすればいいかを調査するために女性社員全員にインタビューが行われたこともありました。このように行動するのが弊社の良さだと思います。

女性活躍=女性が等身大でいられて、それが当たり前になること

女性活躍についてのお考えをぜひお伺いしたいです。

森本様女性も男性も、活躍し幸せになってもらいたいっていうだけで、特段それ以上のことはあまりありません 。
よくあるジェンダー論では、女性は女性らしくあるべきという立場と、「女性らしさ」という概念そのものを否定する立場との間で真っ向から対立することが多いですが、一見正反対に見えるこの両者の意見は表裏の関係であり、いずれにも賛成できません。
弊社の社員は、あくまで“その人らしさ”を出してもらいたい。女性社員に関して言えば、女性だから女性らしくあるべきということではなく、その人らしくあろうとすれば、その人は女性なのだから結果として(その人なりの)女性らしさが現れてしかるべきであろうということです。
建設業界に代表されるわが国のビジネス社会においては、活躍する女性は男性に負けない、あるいは男性と同化することが求められてきましたが、これでは真の女性活躍につながりません。その人らしさが追求された結果としての女性らしさにあふれた社員が育ってほしいと考えているわけです。

丁様女性だから、男性だからと意識しなくなることだと思います。個人として認められるようになって、一人ずつにちゃんと仕事があって評価時、性別の概念はなくなると思っています。女性の施工管理の人たちがよく「女性施工管理」の「女性」が無くなるといいよね、と話していて、私は本当にその通りだなと思っています。女性活躍が当たり前になると付くはずがない言葉なので。 それを変えていくためにも、まずは私たちが、出来て当たり前を増やしていくことを目指しています。

建設会社として、貴社の取り組む女性活躍のお話などお伺いしたいです。

森本様現在女性管理職は一人だけですが、全職種に女性がいます。建設業界だと女性は専らアシスタントや事務というのが多いですが、弊社には営業や設計もいるし、作業所で現場監督やっている人もいる。営業、企画、アシスタント、秘書、作業所など、全職種に女性が最低一人以上いる。これは珍しいかなと思います。
配属も本人が希望すれば可能な限り配置するし、努力すれば道は開けていくから、レッテルを貼るとか勝手に道を作らず、本人の意思を尊重しています。
作業所で勤務している女性には、ことあるごとに日焼け止めを塗るように言っています。色白の女性がよいとか、日焼けした女性が悪いとか言っているわけでは決してありません。管理されていない日焼けは避けるべきだということで、それは女性により求められることだと考えているからです。そのために作業所には、会社の費用で日焼け止めを購入し、備品として置いてよいと言っています。
弊社の社員には男性も女性も魅力的であってもらいたい。もちろん外形的な美醜の話ではありません。内面と外面の両面が表に出た結果としての魅力です。

就活生へメッセージ!三和建設株式会社の目指す方向と価値観

業界にはない先進的な取り組みですね。今後、会社としてどこを目指していますか?

森本様まず、女性管理職とか女性役員を増やしたいと思っています。女性にしかわからない女性の悩みというものは必ずあります。そのためには、活躍する女性をどんどん増やし、結果的に女性活躍に繋がると考えています。

丁様弊社は決して規模としては大きくなろうとはしていません。人数の多さではなく、緩やかでも、“ちょっとずつ良くなっている”という時間が長く続くのが一番大事なので、そこを目指していますね。

ありがとうございます!最後に就活生にメッセージをお願いします。

丁様たくさん悩んでください!会社は学校と違って終わりがないし、入ることも辞めることも全部自分が決めるので、自分の人生で大きな責任を持つ経験になると思います。
ここでどれだけ真剣に考えたかで、入ってからの充実度が変わると思います。入ってから“やっぱり違った”という考えが出てこないよう、徹底的に考えてほしいと思っています。
その中で、「仕事というのは生活と密接していて、長い時間働くから自分らしく働きたいと思うなら自分らしく働ける会社に行くのがいいでしょうし、「仕事とプライベートはパキッと分けたい」と思うなら、それができる会社に行くのがいいでしょうし、全部正解です。まずそこを知るために自分とちゃんと向き合い、悩む時間を取ってほしいなと思っています。

森本様私は等身大という概念を大事にしています “その人の個性を出す=イコール等身大”だと思います。出る杭が打たれる活気のない組織は個性が失われます。逆に変に背伸び感を求める組織もかえって没個性化します。本来それぞれバラバラなのであり、そのままでいいと私は思っていて、そういう考え方で女性を位置づければ女性らしさなんて意識しなくても、その人らしさを意識していると結果女性だったから女性らしくなっていくと考えます。変に自分を隠さず背伸びもせず、等身大の自分として活躍できるとか仕事に取り組める、そういう組織を探すと等身大で輝くことができると思います。弊社もそういう組織を目指しています。

会社情報

※エントリー時点の情報となります。
会社名 三和建設株式会社
本社所在地 532-0013
大阪府大阪市淀川区木川西2-2-5 
社員数 145人
女性社員数 39人 (全体の27%)
ウェブサイト https://www.sgc-web.co.jp/